オタクの勢いと;[semicolon]クソデカ感情楽曲レビュー、初めてのライブ鑑賞の話。
こんばんは、僕です。
前回まではどのようにしてSEVENTEENというグループを推すまでに至ったかをまさかの全後編で詳しく詳しくしたためた。読んでくださった方、ありがとうございます。「なんだそれ?」って方は暇な時にでもどうぞ。オタクの諸行無常が味わえます。
↑次から次へと新しいステージを用意してくれるセブチの皆さん
今回も引き続きカラットロード整地備忘録をしたためていくとする。また何かと長くなるかとは思うが是非お付き合い頂きたい。
┃年末年始に駆け抜けるオタク
12月の末に「推すぞ」と決めてからの僕はとにかく速かった。オタクというのはいつの時代も速さに定評があるが、あの時ばかりは己の速さに全てを費やしたと自負している。
まず2020年内にやった事を順に記載していこう。
・メンバーの顔と名前を正確に覚える訓練
・YouTubeにあがっている公式の楽曲動画を見る学習(MV/ステージ系)
・楽曲購入、現状あるものは全て聞く学習
・マスターさんのお写真を漁りまくる学習
・バラエティ系やVライブの動画を見る学習
何だこの勢い
すごいぞ、久しぶりだよこんなの…。ココ最近はすきなゲームや漫画にしてもリリース時や連載当初から追ってるものが多いため既にあるコンテンツを漁る、ということがそもそも少なかった。過去を遡るという行為、誠に楽しいな。
おかげで年が開ける頃にはメンバーのお顔は完全に判別がついていた。毎夜毎夜1人でYouTubeで公式のPVを再生しては出てくるメンバー一人一人の名前をどれだけ素早く言い当てられるかの訓練などを実施、最早反射神経の訓練である。
PVや楽曲コンプをした事により知らない曲を知れて好きな曲も少しづつ増えていく。
ちなみに初めて上から順に聞いたアルバムは最新の;[semicolon]だ。
昔の曲はいくつか持っていたので知らない曲しか入っていないアルバムから入りたい!と思いこのチョイスになった。
今思えば結構特殊なアルバムなのでここから入ったのは少し難易度が高かった気もするが…
せっかくなので今回は;[semicolon]の感想も述べていくことにする。
┃;[semicolon]クソデカ感情楽曲レビュー
1曲目HOME;RUN
PVを見ていた時から
とんでもねえ曲をまたこの人は作っているな…
とウジさんに思いを馳せていたのだがいざPVという視覚情報なしで楽曲に全神経を集中させて聴くとこれまたこの曲の奥の深さがさらに伺える。
楽曲ベースはジャジーなサウンドなのだが裏手で刻まれるテンポが非常に良く、リズミカルなビートに思わず踊り出してしまいそうになる。そういえば曲名がHOME;RUNで「野球のスウィング」と「ジャズのスウィング」とをかけているのもまた最高だ。PVの中でもスウィングジャズが良く流行っていた1930年代の衣装で踊る彼らが印象的である。
SEVENTEENのPVは楽曲の特徴や意味合いに合わせて色んなところに小ネタを仕込んでくるのがみていて楽しいところだとオタクは思う。
ウジさんカッケエ…
2曲目Do Re Mi
1曲目とは打って変わって可愛らしいヒップホップ調の曲になる。
これはどうやらスングァン氏、バーノン、ディノの3人、所謂SEVENTEENの中での年下トリオ「マンネline」と呼ばれる3人が歌うユニット内ユニット楽曲だ。*マンネ:末っ子
ヒップホップとは言ったもののここ数年のKーPOP界隈が得意とする様な勢いのあるラップで攻めてくるものではなく、子気味よいミニマルなテンポに合わせてポップにメロディーが落とし込まれていて聞きやすく、非常に耳馴染みのいい楽曲となっている。「ドレミ」の音階に合わせて展開される歌詞のメッセージ性にも心打たれる1曲だ。
3曲目HEY BUDDY
ジャズ、ヒップホップ、と攻めてきてここでファンクな1曲がやってくる。
初めて聞いた時余りのウジさんの趣向のダイレクトさに「これが一番作りやすかっただろうな」とすら思った1曲だ。何を隠そう俺達のブルーノ・マーズの楽曲に1番テイストが近い。(※個人の感想です)
そういえば序章で初めてSEVENTEENの楽曲を聞いた時に「ブルーノ・マーズみたい!」と喜んだと書いたが、その数日後に🫒からウジさんの尊敬するアーティストが本当にブルーノ・マーズだったことが明かされ全てに合点がいった。
この楽曲はTHE8さん、ミンギュ、ドギョム氏の「97line」で構成されている。*97:1997年生まれ
レトロファンクな雰囲気に合わせて軽快に下を走るベースラインが気持ちのいい1曲で、1度聞くとそのグルーヴ感にしばらく気分が高揚する。「友人に会いにいく」というテーマこの曲をこの3人が歌う、と言うのにもまたカラットチャンたちはとても喜んだのではないだろうか。
4曲目Light a Flame
ンン〜…勘弁してくれ
第一声がオタクで申し訳ない。仕方ないんだ、ウジさんがこんなやばい曲を作って歌うから…初めて聞いた時えっちすぎてびっくりしちゃった、えっちだが…?
この曲は先程のレトロファンクでエキサイトした97からは打って変わって、突然ラテン、ボサノバがベースの楽曲になる。
こちらはもうお分かりかとは思うがジュンくん、ホシくん、ウォヌさん、ウジさんで構成される「96line」の4人が歌う1曲だ。
少々メランコリアなニュアンスながらもセクシーかつ軽快に刻まれていく4人の歌声に
一体何人の人間が犠牲になっていったのだろうか…?
この楽曲、ヴォーカルパートがコロコロと入れ替わるのだが、低音のウォヌさんがいることで音域の高低差を絶妙なバランスでスウィッチしているのが特に魅力的だ。
後日オンラインライブにてこの楽曲のパフォーマンスを見てさらに訳が分からなくなったのだが、それはまた別途記事を立てることにする。
5曲目AH! LOVE
ここまで来たらあとはこの3人、S.COUPS氏、ジョンハン氏、ジョシュアくんの「95LINE」の歌う曲が残される。
こちらはジャズテイストながらもうまくヒップホップとR&Bがミックスされている大人な雰囲気の楽曲だ。
裏手で走るシンセが気持ちよく聞きやすい。中盤のラップパートは珍しくジョンハン氏が担当していて新鮮でもある。
この曲、ひとつあげるとするととにかく歌詞がすごい。何がすごいかと言うと、
「Ah! Love, You」(愛してる)
「Ah! Love, Me」(愛して)
「I love you」(愛してる)
サビでとにかく愛してるの掴み取りバーゲンセールを行っている。
年上組の激甘ボイスで歌われてしまうと危うく愛情表現で胃もたれしてしまう所である。Loveは用法用量を守って欲しい。
6曲目All My Love
こちらがこのアルバム最後の曲となる。
正直な話僕はこの曲がSEVENTEENの中で一番好きだ
歌詞や曲調は優しく切ない中、それをミディアムなテンポに乗せて全員が感情豊かに表現している。
ここまで一通りこのアルバムをきいてきて、この曲を聞いた瞬間「オッ?」と思った。
どうもほかの楽曲とは雰囲気が違う、このアルバムに入るには少しテイストが違う楽曲だ、と思ったのだ。
これまで色んなテイストのジャンルを取り入れた挑戦的なチューンが多かった中、最後にこの曲を持ってきたウジさん、一体どんな気持ちでこの曲を作ったのだろうか…
この楽曲の魅力は歌詞にもある。
내 사랑은 겨우 이것밖에 안 돼
僕の愛はたったこれだけしかない
出だしでウジさんがこう唄ってから曲が始まる。もうだいぶしんどい。
僕の愛はこれだけしかない、ごめんね、それでも僕の傍にいてくれてありがとう。全体を要約するとそんな感じの歌詞になる。
なんてこった…謝られる事が何一つないのに謝られている…なんでや…
歌詞でハッキリと정말 미안해(本当にごめんね)なんて書かれてしまっている。なぜ謝っているんだ…僕達はこんなにも沢山もらっているのに…
ちなみに僕の好きなフレーズはここだ
아는 노랠 틀고 One step
知ってる曲を流して1歩
두 손을 잡고 발을 Two step
両手を繋いで足は2歩
なんでここ?って思うかもしれないパートだが、このフレーズがある事で個人的にはこの曲が日常に溶け込む1曲になっているのではと思う。仕事で疲れた日、楽しかった日の帰り道、この曲がじわりと肺の辺りからゆっくりと暖かくしてくれる。そんな気がするのだ。
さらにもうひとつ好きな歌詞がある。
이 노랜 널 위해 불러 Tonight
この歌は君のために歌うよ 今夜네 사랑에 다가갈 수 있게
君の愛に近づけるように
ぼくはこの手の歌詞にめっぽう弱い…
基本的に君のためだけに歌ってくれる歌手が好きなのだ。歌を歌う人間に「君だけに歌う」と言われてしまったが最後、その曲は僕達だけのものとなる。こういうワンフレーズがある事でその曲が突然他とは違う特別な曲になるのだ。
そこにさらに「君の愛に近づけるように」なんて言われてしまってはこちらはもう立つ瀬がない。
上でも述べたように、僕らはもう充分貰いすぎているくらい彼等からたくさんの愛を頂いているというのに…という所まで考えて、これはカラットちゃんとSEVENTEENを如実に表した1曲なのかもしれない、と思った。
このKーPOP界隈に来てひしひしと感じている
「ファンの勢いと努力」
これは別にほかの国のファンが勢いがないとか努力が感じられないとかそういった話ではない。
こちらの文化に触れて知った事だが、基本的に韓国ではアーティストがカムバと呼ばれるアルバム帰還を果たし、新規の楽曲を出した際に、各種音楽番組等々色んなところで様々なランキングなるものが発生する。
その各種チャートで1位を取ることが何よりで、応援しているアーティストが名誉を受け取る最高の機会なのだそうだ。(※とても簡単に噛み砕いた説明です)
↑こちら初めて1位を取った時のSEVENTEENの皆さん
それはもうみんな年相応にギャン泣きである。
あのかっこいいウジさんですらこの時ばかりは歌も歌えずただずっとずっと涙を流していた。
この涙の裏にどれだけの感情があるかは到底我々には計り知れないが、
この瞬間、SEVENTEENというユニットのこれまでの一生懸命が、ファンの愛で形になった瞬間なのである。
ランキングに関してはこちらに来てからまず驚いたところでもある、ファン文化の色んな意味でのデカさ。言ってしまえば公式広報よりアクティブに活動しているファンの皆さんを強く感じる…
ファンがどれだけ毎日毎日推しているアーティストの動画や楽曲ストリーミングを出来るか、音楽番組のランキングに毎日毎日投票できるかetc…ここにかかっているのだという。
こういう文化に触れてから再度この曲を聴いてみると、ようやく確かに、こうも沢山の人達が自分たちのために一生懸命になってくれるなら「僕の愛はこれだけしかない」なんて言葉も言ってしまいかねないなとも少し感じる。
SEVENTEENが時間をかけて作ってきた作品を、カラットちゃんがたくさんの愛情で支えて、それに対してSEVENTEENは真摯に歌という形でカラットちゃんにまた返還する。
SEVENTEENとカラットちゃんの関係性が、この歌を通して少し垣間見えた気がした。
※あくまで個人的な解釈です。
この楽曲に対して抱いている感情はこれだけでは無いのだが、これ以上書いてしまうと収集がつかなくなるので一旦ここまでとする。
;[semicolon]とてもいいアルバムなので色んな方に聞いていただきたい。
┃初めてのライブ鑑賞
そんなこんなでSEVENTEEN色に染まりながら年が明けてしまった。2021年新しい「好き」が出来た僕はそれはもうウッキウキだ。
そして年が明けてまだ三が日の真っ只中、1月2日の出来事である。🫒が我が家にあけましておめでとうと共にSEVENTEENのライブ円盤を持ってやってきた。
皆さんお察しの通り…
ついにSEVENTEENのライブ鑑賞会をする日がやってきたのだ。
用意された円盤ラインナップは以下の通りである。
・SEVENTEEN 2018 JAPAN ARENA TOUR ‘SVT’
・2017 SEVENTEEN 1ST WORLD TOUR 'DIAMOND EDGE' in JAPAN
・2016 'LIKE SEVENTEEN - Shining Diamond CONCERT’
なかなか錚々たるラインナップだ…
どれから見る?とひとしきり悩んだ後、ひとまず我々のSEVENTEENの記憶には欠かせない3年前のSVTを見ることに。
そう、SVTと言えば僕がウジさんを初めて知るきっかけになった、あの日🫒と🌱が行っていたライブだ。(詳しくは序章記事参照)
ここからはライブを見たオタクの記録をのこしたいのだが、思った以上に楽曲レビューがオタクのクソデカ感情により長くなったため一旦区切る事にする。
次回は初めてのライブ鑑賞をした時のありのままの感想を述べていこうと思う。
ここまで読んでいただきありがとうございました、カラットちゃん駆け出し、まだまだ頑張ろうと思います。
それでは、またね。